どーも!グランデックスのまーしです!
最近バタバタで、なかなかブログ更新できずゴメンナサイ。。本日から予約センターは夏仕様。8:00~20:00の営業になります!さて、夏本番に向けてガンバロ!
毎年夏を迎える前のこの時期、2016年6月13日、埼玉県長瀞町の荒川で開催された「平成28年 官民合同水難救助訓練」のレポートです。
昨年の様子はコチラ
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今年も長瀞で開催!『平成28年 官民合同水難救助訓練』
今年も開催されました『官民合同水難救助訓練』。
2003年から毎年開催されているこの水難救助訓練も、今年で14回目。こんなに長く官民が一緒になって水難救助訓練を続けているのは、ここ荒川だけじゃないでしょうか?
訓練プログラムは毎年幹事と共に変わり、昨年は消防、今年は警察が幹事でした。当日は強い雨が降り、荒川も増水傾向。なんともピンポイント。訓練日和です。
開会式の様子
雨の降る中、荒川河川敷に集まったのは100名弱。ラフティングボートが13艇。
報道の方も見られたりと、他の媒体でこの水難救助訓練の様子を見かけた方もいるのではないでしょうか?
前日とは打って変わった天気により荒川の水位も上昇しているので、当初予定していた訓練プログラムより変更が伝えられましたが、無事開催となりました。
今年より”長瀞ラフティング業者協議会”の会長となったグランデックスのYAS。
民間である僕たちラフティング会社を代表して挨拶しております。
僕たちラフティング会社は毎日のようにラフティングツアーで荒川を下っていて、救助が必要な状況に出会う確率は非常に高いです。警察・消防の方々と連携を深め、より多くの水難救助者を助けるためにも必要な訓練ですね。
水難救助訓練スタート!
訓練1:対岸の要救助者まで、ラフティングボートで向かう訓練
ラフティングボートを使って川の対岸にいる要救助者をレスキューする訓練です。
当日の雨で荒川の水位もぐんぐん上昇中という、この訓練に適した状況。川の流れを理解すること、ボートコントロール、漕ぎ力が必要な訓練です。
大体川幅が30mくらいでしょうか?
雨の影響で川の色も変わってきていますね。
数人のグループでラフティングボートを漕ぎ、川を渡ります。川の流れに負けないような漕ぎ力とチームワーク、ボートコントロールが重要になってきます。
でもそこはさすが川に慣れた参加者たち。
難なく川を渡り、要救助者のもとへピンポイントで向かっていきました。
訓練2:ラフティングボートからのロープレスキュー訓練
次の訓練はボートからのロープレスキュー。
ラフティングボートで流れの中を通行していると、岸に要救助者を発見。レスキューロープを投げて要救助者をボートに乗せて搬送するといった内容です。
チームの中で「漕ぐ人」と「ロープを投げる人」に別れ、ロープが届く距離を保ちながら進めていきます。2次被害にならないように、コース取りも大事。
訓練では要救助者の身体にロープが触れればOK。
上流と下流それぞれ2人要救助者がいるので、ロープ投げる人の人数を考えたり、2回ロープ投げる「セカンドスロー」などの技術も必要になります。
もちろんロープが外れたらレスキューできません。
足場はボートの上、急流の波に揺られるので見た目以上に難しい訓練です。
訓練3:川に取り残された要救助者をボートレスキュー訓練
川の中州に取り残された要救助者をレスキューする訓練。
要救助者は川の中にある「大きな岩」に乗り、動けずにいます。
ラフティングボートは上流からアプローチして、要救助者の下流側から回り込みレスキューします。
この訓練のポイントとしては、「しっかり”エディ”をキャッチすること」。
”エディ”とは、大きな岩の裏などにできる「反転流」といわれる流れが変わる場所のことで、本流の流れとは全く異なります。うまく操作するとこの”エディ”にとどまることもできるので、ラフティングには欠かせない川の流れのひとつです。
そのピンポイントを狙って要救助者の元へ近づきレスキューします。
上流からのアプローチなので、要救助者に接触してしまうとボートに押され、流されてしまいます。ボートコントロールが大事な訓練です。
訓練4:急流でボートレスキュー訓練
少し下流に下り、長瀞の急流ポイント「小滝の瀬」でのレスキュー訓練。
当初は、スイム(泳ぎ)で対岸にわたる訓練を予定したいたと思うのですが、水量が。。
急遽プログラムを変更して川の流れの端にできた、”小さなエディ”を使って川をさかのぼる訓練です。
これも細かなボートコントロールが必須。
本流に流されてしまうとこの流れの中、上流へ戻るのはほぼ不可能です。もしかすると流れに負けてボートがひっくり返るかも?
ボートに結びつけてあるロープを使って上流に引き上げるチームもいました。
頭を使ったナイスな作戦です。
「要救助者を安全に素早くレスキューすること」が一番の目的ですから、このような方法も有効的ですね。
訓練5:ボートで対岸に人を運ぶ訓練
岩畳エリアまで下ってきて流れがゆるくなってきました。ここの場所では、10分間でどれだけの人数を対岸に運べるかの訓練。
設定は「ラフティングボートに乗ったことのない人達」。
なので漕ぎ手は2人、誘導係として4人で何人運べるのかを試します。
結果から言うと、10分間で計81名。
その場にもっと人がいたなら100人は余裕で渡せたと思います。
これは川だけのことではなく、河川氾濫など街中の水害時でも役立てる訓練内容でした。
訓練6:早くて安全なルートを選ぶ訓練
最後の訓練は、どこのチームが1番でゴールできるか。
いわゆるラフティングボートレースです。
それでもコースの選定、漕ぎ力、チーム力、持続力などが求められる訓練です。
ボートを岸際に並べ、スタート位置から一斉に走り出します。
ボートに飛び乗り、ゴールまで一直線。大体3km程を13艇でレースです。
スタートすると一瞬にしてボートは遠くへ。
この先は岩がゴロゴロしている個所や、ボート1艇分しか通れない個所などもあり、盛り上がったみたいですね。
僕はカメラを取っていたのでここで離脱。
雨は降り続き、参加者はずっと雨に打たれたまま。
ウェットスーツを着ているにしろ、ずっと雨の中での訓練は体力的にも大変です。ゴール後は予定より早めに切り上げて、閉会式となりました。
恒例の懇親会はバーベキュー
最後は恒例の懇親バーベキュー会。
テーブルはランダムでチーム入り乱れて友好を深める会です。バーベキュー中に、NHKで本日の水難救助訓練のニュースが流れると、大きな歓声が起きていましたね。
3時間ほどの懇親会では、普段あまり接点のない警察の方や、消防の方、ライン下りの方や他ラフティング会社の方など、分け隔てなく交流が持てました。
真剣な話もあったり、たわいもない話もしたり。一堂にこれだけの人数が集まる機会もなかなかありません。新人ガイドにも良い経験ができたと思います。
これから夏本番で、川にも多くのお客さんが集まってきます。
川の事故が少しでも無くなるように、これからも続けていきたい訓練でした。
皆さんも水際は十分注意してくださいね!
それではまた!
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