安全にラフティングツアーをするために

どーも!グランデックスのまーしです!
今回のブログは、長瀞荒川で2日間にわたって行われた『RAJリバーレスキュー』の模様をご紹介します。

安全にラフティングツアーをするために

RAJレスキュー

RAJリバーレスキューとは?

RAJが主催する「ラフティング」と「川」に特化したレスキュープログラム構成です。
「川」という特殊な状況下でゴムボートを使い、急流を突破していくラフティング。そんなラフティングは、自然を相手に行うウォータースポーツなので、安全が確保されているわけではありません。ラフティングガイド個々のスキルや、安全意識の向上を目的としたプログラムです。

安全にラフティングツアーを開催するため、グランデックスから今年はジャック、ウォッシュ、まちゃ、フィフィの4名が講習を受けました。

RAJとは?

RAJレスキュー

RAJとはラフティング協会のこと。

RAJ加盟会社のガイドは、お客さんを乗せてボートを操船するにはRAJのリバーガイド認定試験合格が必須。しかも、1ツアー2名以上のガイド、ツアーのリーダーにはシニアガイド認定されてからでないとツアーが開催することができない。などの規定が設けられています。

これも一般にコマーシャルラフティングと言われるラフティングツアーの技術と安全基準の底上げの為でもあります。
もちろんグランデックスも加盟していますよ!

講師はRAJマスターリバーガイドの面々

全国津々浦々から、錚々たる面々が揃っております。

岐阜県長良川からODSSのウメさん、同じくODSS四国吉野川からロッキーさん、四国吉野川リバーランプラスのカジさん、同じ長瀞でラフティングをしているカヌーヴィレッジ長瀞のタクさんと濃い面々です。

座学から実技までみっちり2日間、ラフティングに特化したレスキューの講習がスタートしました。

RAJリバーレスキュー
1日目

座学

RAJレスキュー

初日は座学。
まずは、レスキューの基本を再確認します。

自分たちのフィールドの特徴や危険箇所の有無、その場所を想定してのレスキュー方法まで様々なシチュエーションを考えてみます。流水力学という専門的な講義もあります。

それらのリスクを認識したうえでレスキューを行うのです。リスクの低いものから実行するのはレスキューの基本です。

RAJレスキュー

RAJレスキュー

RAJレスキュー

基本的な講義から専門的な講義まで。
1日目の講習は、自分たちの理解力と想像力を身につけます。実際に必要なシチュエーションのイメージを膨らませ、明日の実技に向かいます。

RAJリバーレスキュー
2日目

実技

RAJレスキュー

2日目は実技講習。
リバースイムやスローバック、ラフティングボートを使ってのレスキュー方法など、前日の座学を生かしての講習をしていきました。

リバースイム講習

RAJレスキュー

リバースイム(川で泳ぐこと)は水際でのレスキューでは基本的な方法です。少なからず泳ぐ必要は出てくることでしょう。要救助者が川の反対側にいたら、救助者は泳いで渡らなければならない場合などです。

川でのスイムは基本顔出しクロール。そして、絶対に足を下げてはいけません。

流れの強い場所で岩や流木などに足が引っ掛かってしまうと身動きが取れなくなってしまうからです。これはフットエントラップメントと呼ばれます。ラフティングツアーに参加したことある方なら1度は説明や注意を受けたことがあるでしょう。

このようなことに注意しながらですが、ただ泳ぐのではなく、リバークロッシング(川を渡る)の技術も必要なのです。

スローバック講習

RAJレスキュー

これもラフティングツアーに参加された方なら聞いたことありますよね?
ガイドが腰につけている「お助けロープ」です。

バックの中には水に浮くロープが約20mほど収納されており、ロープを自分が持ち、バックを要救助者に向けて投げます。リスクが低く、素早く救助活動に使用できるので、ガイドは必ず1人1ロープは持っています。

ですが、やはり投げる人の技術や正確さが必要とされます。

ボートを使ってのレスキュー講習

RAJレスキュー

ラフティングボートの機動力を生かしたレスキュー方法の講習を受けます。

自分の躁船でのリバークロッシングやダウンリバーはもちろん、ボートにロープを結び、ボートティザーシステムと呼ばれる陸地からボートを操船するといった講習です。この方法は、複数人いないとボートを流れの中でとどまらせることができません。
※写真が無いので前回のRAJレスキューグランデックスSHAREブログをご覧くださいませ。

このように様々な想定の中で、内容の濃い講習を受けさせて頂きました。
マスターリバーガイドのみなさん、ありがとうございました!

講習を受けたグランデックス スタッフの感じたこと

この講習を受けたグランデックス4名の感想をどうぞ!

ジャック

Jack

普段でも言えることですが、レスキューの現場で最も重要なことはコミュニケーションだと再認識しました。仲間とのチームワークでどれだけ安全に素早く救助者を搬送するか。

今後、1人でも多くのケガ人や犠牲者を出さないよう、そして安全で楽しめる『川』を目指していく為にとても良い経験となりました。

ウォッシュ

Wash

今回の講習会を受けて川でのレスキューの大変さ、難しさを知ることができました。
今後、実際に今日みたいな場面にあったら学んだことを生かし、素早く正確にレスキューできるガイドになれるよう意識していきます。

まちゃ

マチャ

今回のレスキュー講習では、今まで学んできたことの再確認と新しい知識も増えました。
また、普段のトレーニングでは経験できないこともすることができ、自分の中での課題も増えました。

本当に貴重で素晴らしい機会を設けていただき感謝です。

フィフィ

フィフィ

座学と実技は違う。
わかっていたつもりではあったが、実際川に出るとイメージ通りの動きは全くと言っていいほどできなかった。

自分1人ではなく、チームでの動きの重要さを改めて感じることができた。他社とのコミュニケーションも大切である。

『命を助ける、救う。』その言葉以上の責任をもっと深く理解する必要がある。
自然は待ってはくれないのだから。

最後に:何の為にレスキューを?

RAJレスキュー

やはり一番は人命救助。

これは川だけに関わることでは無いですよね。海でも山でも街中さえも。地球という自然の上で生活する僕たちには、予測不能の出来事が起こる可能性は否定できません。

僕たちは川の上に関してはプロ。その川や、流水域での技術は、ラフティングツアーのみではなく不測の事態にだって対応できる。先日行われた、官民合同水難救助訓練でも感じていたこと。したがって、川で活動する僕たちにとって、自然のリスクは常に考えなければならないのです。

「だろう」ではなく、「かも」で動く。常にあらゆる可能性を考える。そして、そのリスクを限りなく排除し、それに対応できるように意識付ける。少しでも事故を減らすため、僕たちは努力を怠っていません。

誰もが笑顔で暮らしたいからね!

 

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まーし
※元 予約センター長Seasonal
埼玉県の酪農農家で生まれる。主な業務は予約全般とWEB関係、ラフティングなどのアウトドアガイド。独立を志し、2017年3月末でグランデックスを卒業。だが、ちょいちょい出没する予定(笑)
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